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研修医
ご挨拶
「たった数年後の世界を予測できない。」それを実感するような時代です。 ここ数年で感染症の流行などにより、日常生活・社会活動はもちろん、医療体制にも大きな変化が起きました。SDGsなどに代表されるように世界でも長期的な目標を立てて動くことは大切ですが、刻一刻と変わりゆく世の中の中では、“いま”必要とされることを見極めて柔軟に生きる力も求められます。
当院は“断らない救急医療”の実践を続けてきましたし、今後も絶やすことなく続けていきます。しかし、その中で、COVID-19診療体制の構築、医師会を含む地域の医療との連携強化、働き方改革への積極的対応など、日々新たな取り組みを行っています。“いま”社会から必要とされていることを感じ取り、それに応えるような組織運営を行っているのです。
わたしたちが目指すべき医師像はどうでしょうか? 数十年後の夢や理想、ぜひ大きく描いてください。しかし、ひとりの医師として研鑽を積む中でも、“いま”社会からどのような医師が必要とされているかを感じ取り、それに応えることも忘れないでください。
超高齢化社会の中で、複数の傷病を合併した患者や社会的なサポートを必要とするような患者が今後も増えていきます。「専門外」であることで免罪される時代ではなくなりますし、患者をその家族や生活環境も含めて幸せに導けるような医師が求められる時代です。 多くの技術や職業がAI(人工知能)に置き換わっていく世の中で、AIには真似のできない人間味あふれる柔軟であたたかい医師を目指しましょう。
研修委員長 関根 一朗
臨床研修の理念
徳洲会の理念に基づき、医師としての人格を涵養し、基本的価値観(プロフェッショナリズム)および医師としての資質、能力を身につけ、地域社会に根付いた救急医療の要望に応える医療人、高度先進医療に対応できる医療人、世界で活躍できる医療人を育成する。
基本方針
湘南鎌倉総合病院の研修目標は、自分自身が良い臨床医になることだけでなく、将来若い人達を育てられる良い指導医になることである。良い臨床医とは、患者様に対してempathy(共感)を持ち、全人的に診断ができ、的確な診断治療を行える医師である。
この目標が達成できるように研修体制には以下のような工夫がなされている。
- 研修に集中できる
- チーム医療の研修ができる
- Primary care、Emergency careの研修、各専門診療の研修が充実している
- スーパーローテーションである
- 離島、へき地医療を経験することができる
- 研修修了後も指導医として活躍できる
- 学会活動ができる
外部評価等
当院では、43名の初期研修医(卒後1年目と2年目)が常時研修を受けています。2020年に引き続き2022年12月1日付けで、卒後臨床研修評価機構より「認定(4年)」の更新の評価結果をいただきました。機構からは、特に救急医療に貢献する中で、実践的能力のある研修医の育成に努力している点や、きわめてモチベーションの高い研修医たちが、お互いに助け合い、またお互いに切磋琢磨しながら研修に取り組む姿勢などが高く評価されました。 今後も引き続き研修プログラムの充実に取り組み優秀な医師の育成に努めてまいります。
卒後臨床研修評価機構とは
国民に対する医療の質の改善と向上をめざすため、臨床研修病院における研修プログラムの評価や研修状況の評価を行い、臨床研修病院のプログラムの改善、よい医師の養成に寄与することを目的として 2007年に設立された機関です。