研修プログラム
定員 | 6名 |
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プログラム内容 | 2023年度 救急科専攻医研修プログラム |
診療科サイト | 湘南鎌倉総合病院 救急救命センターのご案内 |
募集要項
選考日 | 2022年10月2日(日) |
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選考方法 | 書類審査、試験、面接により選考します。面接の日時・場所は別途通知します。 |
願書類 |
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お問合わせ先 | 〒247-8533 神奈川県鎌倉市岡本1370番1 湘南鎌倉総合病院 臨床研修センター TEL:0467-46-1717 FAX:0467-45-0190 Email:kenshu@shonankamakura.or.jp |
ご挨拶
救急医に求められる能力とは何でしょうか?
これからの救急医には重症患者さんの診断・蘇生・治療のみならず、重症度を問わない全ての救急患者さんに対応できる幅広い能力が必要です。そのためには内科外科的知識、経験に加えて、小児科や産婦人科、眼科や耳鼻科などあらゆる診療科を学び経験する必要があります。当科は10年以上にわたって救急科専攻医のローテーションプログラムを提供し、多くの卒業生を輩出してきました。
救急医には医学的需要だけではなく、あらゆる社会的需要への対応を要求されています。断らない救急を実践する当院だからこそ習得できる問題解決能力で、場所を問わずあなたの目の前で助けを求める患者さんに救いの手を差しのべることができるでしょう。
プログラム統括責任者 山上浩

診療科の特色
いつでも、どこでも、誰にでも、最善を尽くす医療を実施します!
湘南鎌倉総合病院救急総合診療科(湘南ER)は、24時間365日緊急度・重症度・来院方法によらず全ての救急外来受診患者を診療し、都市部の救命救急センターから離島僻地など、どんな施設・場所においても最善を尽くした医療を提供する救急医を育成します。
湘南ERは、ERスタッフおよび救急科専攻医とER当直の初期研修医から構成されており、その業務内容は外来診療と短時間の経過観察に限られています。業務フローとしては、まず救急室を訪れるすべての患者さんの初期診療を行い、診断、応急処置を行った後に専門的診療や入院が必要と判断されれば各専門科に引き継ぎます。もし担当科が決定しにくい場合でも、当院では総合内科、一般外科が専門科として整っているという背景もあり、これらの科が必ず引き受ける体制を確立しております。帰宅になる場合でも、ER医が外来で経過観察や治療を行ったり、創部の抜糸まで創処置を行ったりしています。通年でER勤務に入る初期臨床研修医への教育も大切な役割で、教育することで自らが学ぶことも大切にしています。
診療実績
2020年度
- 年間救急搬送数:18,026人
- 救急総受診者数:52,722人
学会・研究会
日本救急医学会、日本臨床救急医学会、日本救急医学会関東地方会、アジア救急医学会、Diagnostic Error in Medicine、などで学会発表、論文作成を行っています。
招待講演
- 「法律は救急の味方か?」
杏林大学国際協力研究科 橋本雄太郎教授
など適宜外部講師をお招きしております。
スタッフ
- スタッフ10名(救急医学会指導医1名、救急科専門医10名、女性医師3名)
- 救急科専攻医17名(女性医師4名)
認定施設
- 日本救急医学会専門医認定施設
研修カリキュラム・1週間のスケジュール
研修カリキュラムについて
3年間の専攻医プログラム+1年間チーフレジデントで構成されています。 3年間36ヶ月においてER専属は17ヶ月とし、残り19ヶ月は3ヶ月の 離島研修(喜界徳洲会病院もしくは屋久島徳洲会病院)や総合内科、ICU(ドクターカー・ドクターヘリ含む)、小児科、産婦人科、整形外科、眼科ローテを必修、 4ヶ月を自由選択(外科、専門内科、麻酔科、消化管内視鏡センター、放射線科、脳卒中診療科、耳鼻科など研修希望診療科)とします。本プログラムでは、救急科領域研修カリキュラムに沿って、経験すべき疾患、病態、検査・診療手順、手術、手技を経験するため、基幹研修施設と複数の連携研修施設(*)での研修を組み合わせています。 他科ローテーション中も月4-8回はER日直/当直に入り継続的にER診 療を学ぶことが出来ます。救急科専門医試験受験資格を得た4年目はER専属勤務になり、チーフレジデントとして専攻医カンファレンスの司会進行役、初期研修医主導のカンファレンスのアテンディングを行うなど、 スタッフになるために必要な管理業務も研修して頂きます。更に希望者は一定期間の他科ローテーションを行うことができます。3年間の研修中に新たに見つかった課題や研修したい診療科が見つかった方には、スタッフ医師になる前に修学するチャンスになります。
当院は約12年前から他科ローテーション24ヶ月、ER研修24ヶ月の 計4年間の救急科専攻医プログラムを提供しており、過去9年間で21名の救急科専門医を育成してきました。各専門診療科もER医の役割を十分に理解しており、救急診療に必要な各専門的知識・技術を短 期間で集中的に学ぶことができます。
以下に3年間のスケジュール例と4年目チーフレジデント例を提示します。


週間スケジュールについて
3交代完全シフト制(原則8時間勤務で、月3回程度12時間勤務)
当科は完全シフト制とし、勤務時間に臨床や研修医教育に集中できるよう配慮しています。また、ワークライフバランスと臨床外自己学習の時間を確保しています。
毎週金曜日13時から18時は救急科専攻医のためのカンファレンス
原則on-the-jobでカンファレンスに参加し、専攻医同士で学びあう機会を週1回必ず設けています。
このカンファレンスには救急医学会救急科専門医スタッフ1名がアテンディングとして参加し、カンファレンスの質を担保しています。
専攻医からのメッセージ
当院は「救急車が多い」「多くの症例が経験できる」そういった魅力を持つのはもちろん、何よりもERに精通したスタッフや、一緒に研鑽を積む救急科専攻医の仲間が多くいることは、今後ER医として生きていく中で大きな財産となると思います。離島研修では限られた医療資源の中での医療の難しさも経験しつつ離島ならではの文化に触れることができ、これも一生ものの経験です。
また、学会・論文発表も積極的に行っており、院内カンファレンスでの発表機会も多く、プレゼンテーションに必要なスキルを身につけることも出来ています。一体どんな環境でどんな人達が働いているのか、ぜひ一度見学に来てみてください。